おといあわせ 尼崎市 ☎06-6418-7146
畠中整形外科・リハビリテーション科
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痙縮に対するボツリヌス治療
脳卒中や脊髄損傷、脳性麻痺などの病気の後に、手足の筋肉がつっぱったり、硬くなったりすることがあります。このような状態を「痙縮(けいしゅく)」といいます。
痙縮に対しては、リハビリテーションや内服薬、装具療法などさまざまな治療があります。その一つが「ボツリヌス治療」です。
ボツリヌス治療では、筋肉の緊張をやわらげる作用のあるボツリヌス毒素製剤を、つっぱりの原因となっている筋肉に注射します。
注射した筋肉の過剰な緊張を一時的にやわらげることで、手足を動かしやすくしたり、痛みや日常生活上の困りごとを軽減したりすることを目指します。
○どのような症状に効果がありますか?
たとえば、次のような症状がある方が治療の対象となります。
・手指が曲がって開きにくい
・肘が曲がったまま伸ばしにくい
・足首が硬く、歩くときにつま先が引っかかる
・脚がつっぱって歩きにくい
・筋肉のつっぱりによる痛みがある
・手足の筋肉が硬く、着替えや清潔を保つことが難しい
まず診察を行い、どの筋肉の緊張が症状の原因になっているのかを確認します。
注射だけでなく、治療後にリハビリテーションを行うことも重要です。筋肉の緊張がやわらいだ状態でストレッチや運動療法を行うことで、手足をより動かしやすくすることを目指します。
ボツリヌス治療の効果は永久的なものではなく、一般的には数か月程度で徐々に弱くなっていきます。
効果の程度や持続期間には個人差があります。そのため、症状を確認しながら、必要に応じて再度治療を行います。
ボツリヌス治療は、筋肉のつっぱりをやわらげることを目的とした治療です。注射をするだけですべての症状が改善するわけではありません。
ボツリヌス治療では、注射部位の痛みや腫れ、筋力の低下などがみられることがあります。また、薬の作用が周囲の筋肉などに及ぶことで、治療部位以外に力が入りにくくなることがあります。
手足のつっぱりや筋肉の硬さによって、歩行や日常生活に不便を感じている場合には、ボツリヌス治療によって症状を改善できる可能性があります。
当院では、患者さんの症状や生活上の困りごとを確認し、ボツリヌス治療だけでなく、リハビリテーションや装具療法なども組み合わせながら、一人ひとりに適した治療を検討しています。